2011年 05月 02日
竹橋の東京国立近代美術館で「生誕100年 岡本太郎展」を見てきた。 早く行こうとは思っていたけど何だかんだで会期終了目前。 GWとは言え、暦的には平日だからと甘く見ていたら会場に着いて後悔。 チケット売場前にはかなりの人が並んでいた。 企画をしたのが古くからの知り合いだということを新聞記事で知り楽しみにしていた。 青山の記念館、川崎の美術館は前に訪れたことがあり、また有名な作品は以前どこかの美術館で目にしていたので展示自体には新鮮味はなかったが、幅広い年齢層の鑑賞者が楽しそうにしているのが印象的だった。 岡本太郎といえば「太陽の塔」。 当時1歳だから当然万博には行けなかったが、関西に住んでいた頃には何度か眺めに行った。 ポツンと立っている姿も良いが、やはり丹下のスペースフレームを突き抜け顔を出しているところをリアルタイムで見たかった。 図録と青焼きポスターを買って帰途に就く。 竹橋駅の出入口はオフィスビルの名作「パレスサイドビル」 これまで気が付かなかったのだが、交番があった。 真面目に遊んでいる感じが凄い。 #
by satoshi_suzuki-ao
| 2011-05-02 20:58
| 建築
2011年 04月 28日
東京建築士会の講習会に参加した。 正式名称は 建築確認手続き等の運用改善(第二弾)及び規制改革等の要請への対応 講習会 姉歯事件を受け、建築基準法を改悪(いわゆる厳格化・厳罰化)したら確認申請業務が滞り経済活動に影響が出たことで各方面から色々言われ 厳し過ぎました、現実的ではありませんでした、もう少し弾力的に扱います、というのが昨年3月の第一弾。 それでもまだまだ現場レベルではおかしな決まりがあり、もう一度整理しました、というのが今回の第二弾。 主な内容は ①構造基準等の合理化関係 ②確認申請・審査手続き等の合理化関係 ③規制改革等の要請への対応関係 と3つあり ①ではいくつかの規定について「構造耐力上安全であることが確かめられた場合は適用しない」とのこと 特に自分の仕事に直接関係ありそうな②では ・建築士データベースを見れば分かるから、建築士免許証は建築主事が見せろと言わなければ添付しなくて良い ・シックハウス規制に関する使用建築材料表について、特に規制対象外の材料しか使用しないなら「全て規制対象外の材料を使用する」旨書けば良い ・検査申請時に内装仕上写真の提出は不要 ・付近見取図に隣地にある建築物の位置及び用途を書かなくて良い ・天空図は半径10㎝未満でも良い ・確認申請時に確認~中間検査~完了検査一連の委任状があれば確認以降の申請時にはその委任状のコピーを添付すれば良い ・変更後も建築物の計画が関係規定に適合することが明らかな変更は軽微変更 などなど どれも当たり前だと思うのだが、これを「合理化」と言うのだろうか。 保身のために別件逮捕で世間からイーホームズを抹殺した組織は決して自らの非を認めることはなさそうだ。 ③では ・太陽光発電設備などは電気事業法で規制されているから建築基準法の規制からは外す ・無人のコンテナ型データセンタは建築物として扱わない など その時代の状況や技術によって建築物の概念が変化することもあるので柔軟な対応は必要だと思う。 結果として細かい規制が多く存在して訳が分からなくなった時は、建築基準法第一条(目的)を読んでみる。 国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資すること 建築をつくることは重い責任の伴う仕事であることを改めて肝に銘じて日々の業務に励みたいと思う。 #
by satoshi_suzuki-ao
| 2011-04-28 23:34
| 仕事のこと
2011年 04月 26日
朝からコンクリート打設の立会い 今回は地下1階立上りと1階床そして擁壁 結構コンクリート量がある 建築物本体と擁壁は構造的に分けるのが一般的だが、今回は一体として計画した。 建築物と擁壁は基礎で繋がっている。 分けると擁壁の基礎を道路面よりもかなり深い位置に計画することになる。 余計に掘ることになり道路面の山留も必要になる。 当然、鉄筋やコンクリートの量も増える。 構造設計者と相談の上、一体とした。 安全で無駄のない計画だと思う。 微々たることだが工作物申請も不要となったので、申請も建築物一本で手数料や手間も省けた。 床スラブをコテで押えて終了 晴天で気温も高く、コンクリートが固まりやすいため、夕方の終了までお昼の食事休憩も取らず作業をしてくれた職人さん達に感謝。 お疲れ様でした。ありがとうございました。 次回も宜しくお願い致します。 #
by satoshi_suzuki-ao
| 2011-04-26 23:40
| Simple Box House
2011年 04月 20日
午前中住宅のクライアントと内装材検討のため、六本木・青山のショールームを廻る。 最終目標のために施工中であっても、工程とコストを考えながら対話を重ね検討することは大事なことだと考えている。 クライアントと別れ川越へ。 先月竣工検査を終え引渡しを済ませた駅前ビルリニューアル。 検査当日は養生等が残っていたため今回改めて確認と撮影。 とはいえ立場上厳密な検査というよりは個人的なもの。 昨年夏にデザイン提案をさせて頂いていたが、コスト調整等で着工が遅れ今年に入ってから工事になった。 内装リニューアル工事は始まってしまえば早い。 タイトな工程の中で現場からの質疑対応にもスピードが要求される。 以前外装の改修は行っていたので、今回は共用部内装のリニューアルがメイン。 照明器具:埋込型蛍光灯 天井 :岩綿吸音版 壁 :ビニルクロス 幅木 :ビニル幅木 床 :ビニル床タイル 照明器具:LEDダウンライト 天井 :既存撤去の上GBR+ケイカル板(目透かし)化粧シート貼(一部折上) 壁 :下地補修の上EP2・ケイカル板(目透かし)化粧シート貼 幅木 :ビニル幅木・SUS複合幅木 床 :既存の上タイルカーペット模様張 エレベーター扉もホール壁同様化粧シートで仕上げた。 カゴ内部は新築で予算に余裕があれば特注製作品で仕上を色々検討することも可能だろうが、昨今の経済状況では中々難しい。大抵はメーカー仕様のサンプルから色やテクスチュアを選ぶ場合が多い。選ぶとは言ってもどれもあまり代わり映えしない。以前大阪北新地で飲食テナントビルを担当したことがありEVが2基あったが、その時は扉も壁もステンレスでヘアラインをベースにエッチングでグリッド模様を入れたデザインを採用した。メーカーの営業担当者がバブル以来久しぶりだと喜んでいた。 今回は改修なのでデザイン的なアプローチも異なる。 新築で引渡す際には、それがオフィスでもマンションでも学校でもEV内部床・壁に「保護マット」なるものが貼られている。いくつかの色のヴァリエーションもある。 「汚れやキズを防ぐために貼っておきます。必要なければ管理者さん側で外して下さって構いません。」ということで多分経験上の保身も含んだ慣習だと思うが。 そして、多くはそのまま外されることなく貼りっぱなし。 今回はそのような現状に疑問を持たれていたクライアントサイドの意向もありエレベーターウォールカバーリングシステムを採用した。 保護マット自体をデザインしてしまおうという考えで厚さ3㎜程度の不織布に画像を熱転写プリントしたものをカゴ内に貼る。画像は絵でも写真でも何でもOKとのこと。 広いとは言えないカゴ内を心地良い空間とするため、手を入れず再利用する既存天井のデザインを手がかりに、駅前立地のテナントオフィスという特徴を活かし、エレベーターホールのデザインと調和したエッジの効いたSimpleでCoolなデザインを目指した。 基本構成は壁面を50㎜角のグリッドで分割し、目線(FL+1,500)を基点に明色の正方形グリッドが上下へ減衰するデザインとし、エレベーターの垂直移動の方向性を躍動感とともにグラデーションで表現した。 汚れやすい足元と上部は暗色となるよう機能性にも配慮した。 このシステムは新築・改修を問わず、オフィスやマンションだけでなく、商業飲食ビルやアミューズメント施設などにも適し、現実的な解法だと考えている。 ただし、現状では上下方向に3分割となるため水平に2本ジョイントが入る。 今回は目線の明色の位置のジョイントがやや目立つ。今後の課題としたい。 #
by satoshi_suzuki-ao
| 2011-04-20 23:33
| K駅前ビルリニューアル
2011年 04月 03日
昨日から帰省。 ひたちなか市の実家の被災状況の確認。 地震当日夜には両親の無事は確認出来ていた。 電気が翌日、水は10日後に復旧したらしい。 建物は40年前の2間+水廻りの木造建売を2度増築したもの。 更に水廻りは昨年リフォームしている。 電話で状況は聞いていてそれ程心配はないとは思ったが、高速道路も走れるようになったので確認のため帰省した。 常磐道は見た目何ともなさそうだったが土浦を越えたあたりから路面のギャップが車内に伝わり今までにない乗り心地だった。 那珂インターを下りて一般道では路面の沈下らしくマンホール脇に補修の跡が多く見られた。 震度6強の地域なので瓦屋根がかなり影響を受けたようでブルーシートが目に付く。 (実際には道路側へ傾いたものを危険なため家側へ押し曲げておいたとのこと) (2階の畳を上げ床板の一部をはがして蹴り落すと直った) 写真はないが、1階の母親のミシン部屋の4枚引の掃出窓のアルミサッシが1枚外れ、もう一枚は途中で脱輪状態になり動かなくなっていたが 父親と共に無理矢理こじあけ再度取り付けたところ直った。 天井裏を覗いて梁などを確認し、外観からも構造体の損傷は大きくないようだと判断。 今後暫くは余震もあるだろうし、工事の手もないだろうから見栄えは悪いが少し様子を見ることにする。 一応専門家(?)の言うことだからと両親も少しは安心したようだった。 2階が崩れるかもと心配していた母親はとにかく下のミシン部屋が大丈夫だったことが嬉しいようだった。 多分夏以降の修理になりそうだ。 #
by satoshi_suzuki-ao
| 2011-04-03 23:00
| その他
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